2009年11月10日火曜日

大きな「サボテン」と言われた木

あるところに まだ子供の木が森の中にあって
ある日その森に一人の男の人がやってきてその木を見つけて
凄く素敵なかわいい木だと思って 家に持って帰った
10年経ってその木は青年のような木になった
四季をを見つめて変わる風景を見つめて 10年経った
ニコニコ顔の素敵な木になってる
そこに引っ越してきた家族がいて
そのお父さんがある日 火箸をちょっとその木に立てかけ
それを立てたことを忘れた
2年経って その火箸は木の一部になってた
木の中に組み込まれた火箸を見て彼はそこに忘れたのを思い出した
取ることは可能だろうけれど 木の皮を剥いでまで取る必要はなかった
その男は それがどうなるのかをちゃんと知っていた
でもあちこちでみんなが噂をし合った
「木が痛そう」
それから5年経って 子供が大きく7歳くらいになって
その火箸の刺さった所が子供のお腹の高さにちょうどいい高さになっていた
その火箸に足をかけて木に登るのが好きだった
皆がまた影でヒソヒソ噂話をしていた
「あんなことをさせたら危ないね」「それに木も痛そう」
でも木は喜んでいた 子供と一緒に遊ぶのが大好きだった
それから4年経って お父さんは子供の身長にあったところに 
取っ手をつけてあげた
そしてまた皆はヒソヒソ噂をした
「あの木がかわいそう!」
でもお父さんはちゃんとそのあとどうなるかを知っていた
20年経って その子供も小さな子供の親になっていた
その子供は、お父さんがつけてくれた木についてた把手の一番先に
木の生長にあわせて伸びた分 自分の子供のために把手をつけた
それがどんなことになるのかをちゃんと知ってるから

3 件のコメント:

  1. 感情ではなく、感じることが
    誰かのため、何かのためへと繋がるんだと信じています。

    この木はもっと大きくも優しい
    この地球はもっともっと大きくも優しい
    この宇宙の懐はもっともっともっと、、、

    深淵な優しさで長い間僕らを待っててくれている気がします。

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  2. この内容の絵本を文字なしで作ろうと思ってるんだよね。
    作る人はもちろん決まってます。
    その人の家にいく事を決めたら、このストーリが出てきてね。
    横に居たユキに書いてもらったんだ。

    この内容は「未来への参加」オブジェプロジェクトのコンセプトで
    作品と絵本が連動している。

    位置関係は正面
    鏡の関係で、その中間が存在として浮き出る。

    来年めどに・・・・

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  3. いつの時代に読み返してもまた新鮮な何かを思い出しそうなお話ですね。
    読んだ時に木のオブジェが真っ先に浮かんできました。
    プロジェクトにこころが入りましたね。

    きっとステキなプロジェクトになることを今から楽しみにしています。

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